景気に不透明感　5月基調判断4年10カ月ぶり「悪化」

2025_07_08

景気に不透明感　5月基調判断4年10カ月ぶり「悪化」HEND景気に不透明感　5月基調判断4年10カ月ぶり「悪化」、先行指数は改善 - 日本経済新聞HEND

景気に不透明感　5月基調判断4年10カ月ぶり「悪化」、先行指数は改善 - 日本経済新聞
AIによる要約
📉 景気動向の現状と判断
内閣府が発表した5月の景気動向指数で、基調判断が「悪化」に転じたのは4年10カ月ぶり。
「一致指数」の3カ月平均が3カ月連続で低下し、5月も前月比マイナスだったため。
3月に発生した愛知県の自動車部品工場の事故が生産に影響し、指数を押し下げた。
📈 明るい兆しも
一致指数を構成する10項目中5項目（鉱工業生産や耐久消費財出荷など）がプラス寄与。
先行指数（2〜3カ月先の景気を示す）は4カ月ぶりに上昇。
法人企業統計では全産業の経常利益が前年同期比3.8%増（製造業は2.4%減）。
🌐 外部要因と懸念材料
トランプ米政権による自動車・部品への追加関税（25%）が日本の輸出に逆風。
5月の対米自動車輸出台数は前年同月比3.9%減、輸出額は2割減。
インバウンド消費も減速傾向：
1〜3月の訪日外国人旅行消費額は前期比でマイナス。
百貨店の免税売上高は3カ月連続で減少（5月は40.8%減）。
🧭 今後の見通し
7月下旬に発表される改定値で基調判断が「下げ止まり」に修正される可能性あり。
景気動向指数は製造業中心で、非製造業の動向は反映されにくい。
専門家は「一進一退」と分析。物価高で家計は圧迫される一方、企業業績は堅調。