NTT次世代技術「IOWN」 2025/10/06
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NTT次世代技術「IOWN」 2025/10/06HENDNTT次世代技術「IOWN」、ブロードコムが部品供給 省電力実現急ぐ - 日本経済新聞HEND
NTT次世代技術「IOWN」、ブロードコムが部品供給 省電力実現急ぐ - 日本経済新聞🧠 概要:NTTの次世代光通信技術「IOWN」の進展
項目:内容
技術名:IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)
中核技術:光電融合デバイス(電気信号と光信号の変換機器)
主な目的:社会全体の消費電力削減、高速・低遅延通信の実現
発売予定:2026年度から商用化開始
主要パートナー:ブロードコム(回路部品)、新光電気工業(パッケージ基板)、NTTイノベーティブデバイス
将来展望:2028年に次世代品投入、2032年に「IOWN 4.0」で消費電力100分の1を目指す
🔧 技術的ポイント
光電融合デバイスはサーバー内部の電子基板に搭載され、ボード間の通信を光信号で行うことで減衰を抑え、省電力化。
通信インフラからコンピューター内部処理への応用へとIOWNの活用範囲が拡大。
台湾のアクトン・テクノロジーがIOWN対応ネットワーク機器を開発・販売予定。
🌍 背景と意義
AIの急速な普及により、データセンターの電力需要が2030年には945TWhに達する見込み(日本の総消費電力量に匹敵)。
IOWNはこの電力問題への切り札として期待されており、NTTは世界市場での技術主導を狙う。
米国勢(例:NVIDIA)や中国勢も競争に参入しており、IOWNは「全く新しい市場」と位置づけられている。
🧩 戦略的含意
NTTはIOWNを通じて「IOWN経済圏」の構築を目指しており、半導体・通信・クラウド分野を横断する協業体制を強化。
通信技術の枠を超え、電子部品・半導体設計にも波及する可能性が高い。